Sora miage negau yo mou ichido kono te ni dakishimeru koto ga dekiru nara
Увы, детальным переводом буду заниматься на даче, когда у меня не будет интернета, так что пока краааатэнько про эту часть.

Читать на русском краткий пересказ

TOP Katararezaru Rekishi. Act One - 4201 - Part 1. (4 of 5)
Txt-Version 1.0 [27.06.2012]
p044 (057) - p063 (074)


Читать на японском (начало, продолжение смотрим в комментариях).

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And about the last pages.
A war against daemons on the Valhalla Plains probably, thanks to Jestona? began before Dhaos has appeared on Aselia?

@темы: scan, матчасть, Dhaos, Edward D. Morison, Winona Pickford, Нужен перевод!, Katararezaru Rekishi, novel

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28.06.2012 в 01:30

Sora miage negau yo mou ichido kono te ni dakishimeru koto ga dekiru nara
p057 (070)
言ってエドワードはテーブルに向かい、ウロコをスプーンでカップの受け皿にこすりつけはじめる。枯れ葉のように乾いていたウロコは、軽くこすりつけただけで砕け、粉に変貌していった。
「……くすりで治るものではない」
ふいの言葉に振り返ると、目を覚ましたダオスが天井を見上げていた。
「……でも、飲んどけば多少はさ」
傷らしきものがないことを考えると、病としか思えない。病ならば、特効薬を飲めばどんなものでもよくなるのではないか。そう考えて、ウィノナはくすりを飲むよう勧める。
だが、ダオスはべッドに横たわったままかぶりを振った。
「病ではない。生命力がつきかかっているのだ」
「生命力?」
「そうだ。このあたりの土地は私にとっての生命力、『マナ』が、しごく希薄だ。自然の活性元素、マナが薄く弱々しいため、私はその影響を受けている」
ダオスの説明で一同が首をかしげた。
自然を活性化させる力を持つエネルギー、「マナ」。そのエネルギーは自然界の営みになくてはならないものとされている。草木が芽吹き、実りをはぐくむには、日の光と水、土地以外に、このエネルギーも必要なのだそうだ。


p058 (071)
だが、それは自界にかぎってのこと。
人間がマナの存否に左右されるとは聞いたことがない。影響を受けるとすれば、動物や、この世界の本来の住民ではなぃ精霊のたぐいだ。
やはりダオスは人ではなく、精霊の仲間なのだろうか。困惑を深めているウィノナの構て、エドワードが爛々と目を輝かせた。
「キミはいったい何者なんだ?マナの有無に影響されるというなら、人間ではないのか?精霊なのか?太古に絶滅し、記録にも残っていない精霊の生き残りということか?ほかに仲間はいるのか?何を司る精霊だ?森か?岩か?水か?」
「くだらない好奇心で人の心に踏み入るな!」
矢継ぎ早に質問を投げつけるエドワードを、怒鳴りつけるウィノナ。異様なほどの怒気を目もとにただよわせ、にらみつけている。
その気迫に気圧されて、エドワードは言葉を飲み込んだ。それでもまだ、ダオスに対する興味が失せていないことが見て取れる。頭の中で自問自答をくり返し、奇妙な青年の素性を模索していた。
「……長い旅をしていた。私自身、どれほどの道のりであったか、明確に記憶していない」
押しだまっていたダオスがふいに口を開いた。
「いいよ。しゃベらなくて」
28.06.2012 в 01:30

Sora miage negau yo mou ichido kono te ni dakishimeru koto ga dekiru nara
p059 (072)
エドワードを威嚇しながら、ウィノナが制止する。
だが、ダオスはためらいを捨て去るように言葉を続けた。 「あるものを捜している。破滅の縁にある故郷を救うためのものだ。故郷を救うために旅立ち、様々な世界を渡り歩いて捜し続けていたのだが、結局、捜し出すコトはできなかった。最後に流れ着いたこの場所にもその存在は感じられない」
「最後?」
「そうだ。これより先、旅をする力はもう私にはない。ここで手に入れられなければ、故郷とともに私の旅もここで終わる。——否。……すでに終わっているのだろうな」
私は愚か者だ、と自虐的につけ足し、ダオスは長いため息を天井に吐き出した。
「その捜し物とはいったい何だ?」
胸を痛めているウィノナのすきをつき、歩み出たエドワードが目を輝かせる。
ダオスは天井を見つめたまま、長く間をおいてつぶやいた。
「…………………………………………大いなる実りだ……」

そう然とした空気が都一帯にただよっていた。
兵士たちが警鐘のようにけたたましく鎧をならし、せわしなく通りを行き交っている。戦支度をしているその姿を恐れ、おびえ、都の住民たちは家に引きこもって身をひそめていた。


p060 (073)
都の北に広がるヴァルバラ平原に、魔物の異常発生が確認されたのだ。めったに人里に現れることがない魔物たちが平原を撕徊し、群れつつあるという。
警備の兵による報告を受けた軍は、都と近隣町村の危機を未然に防ぐため、出陣命令を発した。魔物による襲撃が行われる前に打って出ようというのだ。
原因不明の異常発生に戸惑いながら、軍の出陣は急遽整えられ、およそ一世紀ぶりの戦がはじまろうとしていた。
新時代を迎えて間もなくに巻きおこった戦いで、都には住民たちの不女が満ちている。また今年も、嘆くばかりの日々が続くのではないか、と雲行きの怪しい空を仰いでいた。

怪物退治に雄叫びを響かせ、兵士たちの行軍がはじまった。整然と列をなし、都の外へとつき進み、打ち鳴る鎧を日の光でまたたかせている。
そんな物々しい風景を宿の窓辺からウィノナがながめていた。近づく旅立ちの準儁で団員たちが出払っているため、体調の回復しないダオスの看病をすることになったのだ。
ダオスは日増しに衰弱し続けている。肌の色はくすみ、ほおには影が落ちている。寝顔は死人のようだった。状況は悪化しているようにしか見えない。
「……戦がはじまるのか?」
外のさわぎでダオスは目を覚ました。
28.06.2012 в 01:31

Sora miage negau yo mou ichido kono te ni dakishimeru koto ga dekiru nara
p061 (072)
「怪物が北の平原に群れはじめたらしいよ。それで襲われる前にやっつけに行くみたい」
「なぜだ?」
「ほったらかしといたら、そのうち人が襲われるかもしれないからでしょ」
ウィノナのこたえにダオスは眉をひそめる。考え込むように沈黙し、しばしの後、ふたたび口を開いた。
「現時点で被ってはいない被害を想定し、加害者になっていない者を裁くのか?可能性の有無という問題でしかなく、確定された現実でないにもかかわらず?ただそこに集まったというだけの理由で、罪なき者たちを排除しようというのか?」
「人間ってさ、なわばりが広いンじゃない?」
自らのテリトリーを侵されれば、侵したものを排除しようとする本能が動物にはある。権威の誇示や、危機から身を守るための本能だ。
人間の場合、その本能がほかの動物に比べて過剰なのだろう、とウィノナは言う。テリトリーを極端に広く持っているのだ、と。
それは人間があまりに脆弱な存在ゆえのことだ。獣のような牙もなく、鳥のような翼もない。力を持たぬため、人間は自らのテリトリーが侵されることに異常な恐怖を感じ、躍起になって閉め出そうとする。
この世界でもっともか弱い生物が人間なのだ。


p062 (073)
だが、それは同時に最強であり、最悪であることも示している。
かつて人間は世界でもっともか弱い生物だった。襲われればただ逃げるしかなかったのだ。——が、今は違う。
知性を手に入れた人間は、テリトリーの拡大が豊かさに結びつくことを知ってしまった。山にへだてられた荒野に歴史の第一歩を踏み出した人間は、山を越え、森を抜け、砂漠を進み、海を渡り、それまでのすべてを掌握しながら歴史を築いてきた。
知性が生み出した武器を使い、テリトリーから不要なものを排除して、独自の世界、独自の秩序をつくり上げてきたのだ。動物や植物や、魔物や、時には同じ人間を排除し続けてきた。排除し続けることで、すべてを手に入れてきたのだ。
いずれ空すらも思いのままにつき進み、自らのものにしてしまうことだろう。
そしてこの世界はすべてを人間に喰いつくされ、喰らった人間もろとも消えてなくなるだろう。繁栄を望みながら、周囲を巻き込んで破滅へ向かう人間に終焉をたたきつけられるのだ。
もしかすると「テリトリーを守る」などということは、建て前でしかないのかもしれない。人間のやることに理由などないのかもしれない。
あるとするなら、それは、人間は死にたがっている、といったところだろうか。
人間による世界の掌握が破滅であるなら、知性を持つ人間がそれを知らないワケがない。人間たちの行動理由は、すなわち「死」だ。
28.06.2012 в 01:31

Sora miage negau yo mou ichido kono te ni dakishimeru koto ga dekiru nara
p063 (074)
「人間はこの世界に生まれた病原菌なんだよ。たぶんね。——ん?あれ?なんか変な話になっちゃったね。ごめんごめん」
鼻先を人差し指でかきながら、ウィノナは照れくさそうに笑った。抱えた思想をはずみで話してしまい、決まり悪そうな表情を浮かべている。
「……キミは人間が嫌いなのか?」
ダオスのふいの質問に虚をつかれ、思わず言葉を飲み込んでしまうウィノナ。あわてたように視線を部屋に泳がせ、言葉を選んでいる。——が、
「ねえ、アンタさ。これからアタシたちといつしょに旅をしようよ」
質問にはこたえずに話を変えた。
「楽しいと思うよ?ね?そうしよう?」
ベッドのかたわらにかがみ、ウィノナは満面の笑みを浮かべた。

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